織の衣ができるまで−
織の衣ができるまで−
【整経】
糸の本数・長さ、配色を決めて、綾を取りながら経(たて)糸を作ります。
【仮筬通し】
生地幅となるよう筬に一度糸を通します。
【経巻き】
糸のたるみを取りながら均一に機に巻いていきます。
【綜絖通し・筬通し】
糸の順番通りに綜絖の穴、筬の羽に糸を全て通します。
【織りの準備完了】
たるみの無いように何度も調整し糸を結び、ようやく織り始めることができます。
【緯(よこ)糸】
裂いた絹生地、綿、ウールなど天然の素材を使用します。
【織り】
職人自らデザインした配色やパターンに1段1段トントンと、丁寧に織り進めます。
【手織り布】
まさに一点もの。手織りならではのネップなども丁寧に整え、裁断へ。
【裁断・縫製】
手織り布の裁断・縫製には熟練の技が必要となります。
通常の服作りよりも工程も多く、仕上げまで時間と集中力を要します。
【織の衣】
糸の準備から日数をかけてようやく1着完成します。
江戸時代中期、
寒冷な気候のため綿や絹などの繊維製品が貴重であった
東北地方にその端緒を見る、
布を細く裂いたものを緯糸(よこいと)とした伝統的な織物。
布や洛の裂織は、
自由度の高いデザインを追求し、他にはない発色の美しいテキスタイルを生み出しています。